英語の学習方法は昔と比べて大きく変わってきています。
従来の授業では文法や単語が重視され、それらを詰め込み式で覚えていかなければなりませんでした。まさに試験のための英語の学習ですね。
しかし、社会ではコミュニケーション力が重視されており、自発的にコミュニケーションをとる学習方法が注目されています。大学の英語の入試制度なども、この状況に対応して変わってきています。
教師が一方的に講義をする受動的な学習方法から、学ぶ者が能動的に学習を行うアクティブラーニングが行われることが多くなってきています。
アクティブラーニングは、英語の場合はどうなのでしょうか?メリットとデメリットについても紹介をします。
アクティブラーニングとは
従来の授業は、教員や講師から一方的に文法や単語などの知識を与えられ、それを詰め込み式で覚えていく方法が主流でした。
アクティブラーニングは生徒が自発的に議論に参加し、仲間たちと考えながら課題を解決していく力を養う学習方法です。
文法や単語も重要ですが、きちんとコミュニケーションがとれる英語を身に付けることが重視されてきています。このような流れから大学の入試制度でもコミュニケーション能力が重視されるようになってきます。
従来の大学入試制度では、リスニングとリーディングといった聞き取りや文章の読解が重視されてきました。リスニングやリーディングの方が試験がつくりやすいということもあるでしょう。
しかし、今後は従来の聞き取りや文章を読むことに加え、スピーキングやライティングといった話す力や書き取りについても重視されるようになります。
具体的には、2020年からセンター試験に代わって行われる大学入学共通テストの英語試験に加え、読み・書き・話す・聞くの4つのスキルを測定する外部英語検定試験が併用されるようになります。
コミュニケーション能力は英語に限らず、日本でも重視されてきていますので、これからは本当に大事なスキルになっていくでしょう。
アクティブラーニングのメリット
アクティブラーニングは従来の授業とは異なり、教員みずから生徒に問題の正解を教えることはしないのが大きな特徴です。
生徒たちが自発的に議論に参加し、正解を導き出すことが重要になります。
英語教育でのアクティブラーニングのメリットは、生徒が答えを導き出すので、詰め込み式で覚えるよりも自分で考える力が付きます。
また、生徒たちが議論する中で、ミュニケーション能力も身につくため、社会に出ても積極的に英語でコミュニケーションをとることができるようにもなるのも良い点です。
アクティブラーニングのデメリットと重要性
何でもそうですが、メリットがある一方で、デメリットもあるものです。
アクティブラーニングのデメリットは議論が苦手な生徒への指導が難しかったり、議論が間違った方向へ行った場合の修正が難しいということが挙げられます。
また、生徒同士のコミュニケーションによって答えを導き出すため、議論に時間がかかり従来の授業時間内で十分な内容が行えるか、という問題もあります。
従来型の授業がまだまだ主流の日本ですから、教員や講師の指導方法や役割もこれまで以上に考えていかなくてはなりません。
現在は外国人旅行客がたくさん日本を訪れていますが、東京オリンピックを控え、海外からさらに多くの人が日本を訪れる可能性があります。
英語でコミュニケーションをとる機会も増えてきます。日本がよりグローバル化していく中で、アクティブラーニングという学習方法を導入し英語力を高めていくことが重要です。
アクティブラーニングを英語学習に取り入れる際には、紹介したようなメリットとデメリットを頭に入れて行うようにすることが大事です。