最近、英語の筆記体を見ることが少なくなりました。平成に入ってから学校では教えなくなったようです。親の世代からするとびっくりです。

 

英語の筆記体はあまり見かけなくなりまたし、そもそもIT時代ですから必要性があまりないという考え方なのでしょうね。

 

そして今、日本人の名前については英語で表現する時にも、氏名の順番を「氏-名」にすることが論じられています。どちらも最初に英語に触れる時から、しっかり教えなければならないのはなぜか、考えてみましょう。

 

自分を正しく紹介できることはコミュニケーションの第一歩

 

自己紹介で最初に行うのはあいさつですが、それに続いて自分の名前を相手に伝えることが最重要事項だと言えるでしょう。

 

英語を含む多くの言語圏では、氏名はギブンネーム(個人名)-ファミリーネーム(名字)の順で、場合によっては間にミドルネームが入ります。

 

そのルールを教育した上で、日本人については逆になると言うことを教える必要があります。英語の早期教育のメリットは、そうした複雑な事情も吸収しやすい年齢のうちに英語教育が開始できることとも言えます。

 

氏名の順番が逆になると言っても、それは日本だけの現象ではありません。英語をネイティブとしている国々でも、公的な文書や学問の文書では「氏,名」の順になることがとても多いです。

 

これは文書を作者で検索するときの便宜のためなのですが、氏の後ろに “,”(コンマ)を入れることで順番が通常とは逆になっていることを示しています。

 

そのため、この方法をうまく利用することで文章においては簡単に氏名が逆であることを理解できるでしょう。

 

問題は会話です。会話の場合、まず「自分の名前は○○です」とギブンネーム、ファーストネームで自己紹介をします。日本人は少し慣れないですがファーストネームで呼ぶ合うのが普通です。

 

そして、日本人なら「ファミリーネームは●●、●●○○が私の名前です。日本人は氏-名の順番で名前を呼ぶのです。」と自己紹介できるよう身につけば理想的です。

 

 

筆記体は英語の早期教育には意外に重要かも知れない

 

平成に入ってから中学校の英語教育では教えられることがなくなった筆記体ですが、むしろ英語を小学校や幼稚園のうちから教える早期教育で役に立つということが言われています。

 

それは、子供が文字を覚える時に必ずと言って良いぐらい間違える、鏡像文字の問題を解決してくれるからです。bとd、pとqのように、ブロック体で書くと鏡に映したような状態になる文字は、子供にとって覚えにくいものです。

 

それが筆記体で書くとまったく異なる形になりますし、ペンの運びも異なりますから文字の形を覚える上で混乱を避けられます。

 

また、統計が取られたわけではありませんが、筆記体の読み書きができると教養の高い人と見られる傾向もあるようです。

 

もともと英語圏ではPCが普及する前から、家庭にタイプライターがあるのが普通でしたので、書ければそれに越したことはありませんが、書けなくてもそれほど不自由と言うこともありません。

 

しかし、昔の書籍は筆記体のような文字で印刷されていることが多いです。それをスラスラ読めることは教養の高い人と言う評価につながるでしょう。

 

一見無駄のような英語の筆記体ですが、役に立つ点もありますから、完全にフェードアウトしてしまうのは少しもったいないですね。

 

 

英語もコミュニケーションツール 他人との関係を意識した教育が大事

 

氏名の順番については、それが話題の入り口になるかも知れません。ですので、子供のうちから「自分は日本人なので名前の表現がこうなる」と言うことを他人に説明できるようになっておくことは非常に役に立つでしょう。

 

これは大人でも同じです。初対面の人と会話を始める糸口を探すのが苦手と言う人も少なくありません。

 

そんな時に外国語で会話の糸口を簡単に見つけられるのは良いことです。もちろん、自己紹介が終わればフルネームで呼び合うことはとても少ないはずです。

 

特に子供であればファーストネームだけで呼び合うことになるでしょうから、フルネームを意識するのは、文章を書いた時の署名ぐらいになるでしょう。

 

筆記体については、文字を覚える時に一通り練習しておけばいいでしょう。もちろん美しい筆記体が書けることは、日本語に例えるなら行書や草書で筆が使えるのと同じくらい自慢できる特技になると思われます。

 

そして大人になってからも教養人と見てもらえることは、大変メリットがあると言えるのです。教育も味方を変えれば有益になるわけですね。