小学校で必修化されるプログラミング教育ですが、これを学ぶ楽しさはどこにあると思いますか?
勉強とくに小学生の子どもには、学ぶ楽しさがなければ長続きしないものです。あることを習得するためには、ある程度の時間が必要で継続が大事です。
プログラミング教育が楽しく学べる理由がわかれば、親も子供のフォローがしやすいです。今回はプログラミング教育を学ぶ楽しさとその理由について考えてみました。
従来の詰め込み教育とは違う
親御さん世代の勉強と言えば、いわゆる詰め込み式の教育でした。具体的には教科書に書いてあることを覚えるのが、学びの中心であったと言えるでしょう。
ところで、詰め込み教育って面白かったですか?
ほとんどの人にとっては、面白くなかったはずです。親から言われてイヤイヤ勉強をしていたという人も多いはずです。勉強が退屈で忍耐力がなければ、勉強が長続きしません。
そしてさらに試験です。試験でどれだけ正確に覚えられたかを確認する形です。いわばインプットとアウトプットをひたすらに行う教育でありました。
教育というよりどちらかというとトレーニングに近い形でしょうか。親世代の考える教育というのは、こんなイメージがあるかもしれません。
しかしプログラミング教育は、そうした詰め込み式の教育とは異なります。最低限覚えることはあるでしょうが、基本的にはなにかを作ることをする教育だからです。
作ることの楽しさを学ぶ
プログラミング教育の骨子となるのが、作ることを学ぶという点になります。具体的にどのような授業が行われるのかは、まだはっきりと詳細がわかっていません。
しかし各教科の中に取り入れられていき、その中でなにかを作るのを学ぶことになります。例を挙げるとこんな感じです。
- 数学ではプログラミングで図形を描く
- 音楽ならリズムパターンで音楽を作る
- ギターを作る
このように既存の授業の中で、プログラミングを応用して新しいものを作っていくのがメインになります。プラモデルを作るということを、IT技術を使って行っていくようなものです。
プラモデルを作るのなら、ウチの子は大好きってご家庭も多いはずです。プログラミングを応用して何かを作ることは、子供にとって楽しいことなのです。
ものを作るために必要なこと
物を作るのには闇雲に作るだけでは良いものはできません。物を作るためには、結果から逆算をしていかなければいけません。
実はこれがプログラミング教育によって得られる、プログラミング思考というものです。わかりにくいかもしれませんので、例えば料理を作るとしましょう。この時の手順を考えてみます。
- なにを作るのか考える
- 料理が決まれば、作る手順を考える
- 調味料を揃え、下準備をする
- 実際に料理をする
というのが一般的な流れになります。このように順序立てて物事を考えていくのが、プログラミングになります。日々の生活でも実はプログラミング的思考は使っているわけです。
料理を美味しく効率的に作るためには、手順はとても大事ですよね。正しい手順で作ることによって、食卓に家族が喜ぶ料理ができあがるわけです。
ただ、物を作るとしても上手くいくのは希でしょう。特に初めてのことはそうですよね。大人だってそうですし、子供だったらもっと難しいと感じるかもしれません。
しかし仮に失敗をしても、なにが悪かったのか、どこを改善すればいいのか、を自分で考える必要があります。
失敗→失敗の検証→どこを改善すべきか
というこれら一連の作業そのものが思考を鍛えてくれるといってもいいでしょう。
プログラミング教育の楽しさの理由は、物作りをすることにあります。実際に物ができあがることもそうですが、その過程もまた楽しめるのがポイントでしょう。
作る楽しさと、試行錯誤する過程の楽しさによって、子供が自主的にワクワクしながら勉強に取り組んでいくところにプログラミング教育の魅力はあるのです。
現在の日本の教育にはちょっと足りない部分でもありますので、プログラミング教育の普及によって日本の教育も良い方向へと変化しほしいです。