海外にはIT先進国と呼ばれる国がいくつかあります。そんな国の1つがエストニアです。
ところで、皆さんはエストニアという国をご存知でしょうか?おそらく初めて聞いたという方もいるのではないでしょうか。
エストニアはバルト三国の一つですが、ITは先進的でプログラミング教育にも力を入れています。それでは実際のところはどうなのでしょうか。ここではエストニアのプログラミング教育にスポットをあててみます。
エストニアはIT先進国
エストニアと聞いても、多くの人はバルト三国の1つという認識しかないでしょう。91年に当時のソ連から独立した小さな国が、エストニアです。
ただ一般的にはその程度の知識しかなく、実際にエストニアに訪れた人もそれほど多くないでしょうし、どんな国なのかもさっぱりわからないという人がほとんどでしょう。
エストニアは国土が小さく、取り立てて特殊な産業もない国だからこそ、国際社会で生き残るためにIT化への道をいち早く進んできたという特徴があります。
インターネットの普及から始まり、現在では小学生でもスマートフォンの所有率が90%超えるほどです。校内での使用も認められていて、いつでも自由にITに触れられるのが特徴でしょう。
日本の小学校生が聞いたら、天国のような環境だと思うかもしれませんが、小さな頃から自由にITに触れることができるのがエストニアの特徴だといって良いでしょう。
さらに日本でいうマイナンバーにしても、保険証や銀行のカードなどの機能をもたせていて、国民のすべてがITと関わる状況を作っている国なのです。
ProgeTiigerってなに?
そんなエストニアでは、7歳から18歳までの子どもを対象として、すべての公立高校でプログラミング教育が行われるのを目標とした、ProgeTiigerが実施されています。
国が定める授業内容がなく、学校側で自由に教えられます。日本とよく似た制度だと言えるでしょう。
ではProgeTiigerは成果をあげているのでしょうか。これがちょっと微妙なのです。なぜなら実はイングランドのように、追跡調査が行われていないからです。
そのため明確な結果というのはわかっていないのです。ただ国際社会的にもエストニアのIT先進国化は有名で、実際に数学の分野では高い評価を得てもいます。
直接的な影響ははっきりとはしませんが、IT先進国であることや数学の分野で高い評価を得ていることは、やはりプログラミング教育の成果が少なからず影響しているのではないでしょうか。
日本と似たような教育方法?
こうしてエストニアの小学校で行われているプログラミング教育の事例をみると、日本が参考にした部分が多く見られます。
教育の必修化という部分では違いますが、学校独自の教育ができるようにするなど、自由度の高さはエストニアをモデルにしたのかもしれません。
つまり、エストニアの小学校の例でいうと、このような点が日本は参考にしたかもしれません。そのため、日本と多くの共通点を見ることができる教育モデルです。
- 授業内容は学校の自由
- 既存の授業に組み合わせた教育も行われている
これから本格的にプログラミング教育が始まる日本ですが、先行しているエストニアのようにIT先進国になる方向性はあります。
少子高齢化によって人口減少時代に突入する日本にとっては、エストニアのような小国の戦略がむしろ合っているのかのしれません。
教育先進国というとエストニアにも近いフィンランドなんかが有名ですが、エストアニアの教育を調べて見ると、いろいろ子どもにとって有益なことがありそうですね。