これから小学校でも必修科目として、導入されることになっているプログラミング教育ですが、実は中学校ではこれまでの学習指導要領でも、プログラミング教育は必修となっていました。

 

意外に思うかもしれませんが、ひっそりと?プログラミングを教えていたわけですね。では、これまではどのように指導されていたのか、今後はそれがどう変わるのかといったところを確認してみましょう。

 

これまでの実情

 

これまでの学習指導要領でも中学校でのプログラミング教育は、技術の中で必修となっていましたが、その実情は言葉の持つイメージとは大きく異なります。

 

3年生時には週1回という技術の授業回数の少なさや、公立中学校であればコンピュータなど機器の設備が十分に整っているとはいえない環境であることからです。

 

そのため、コンピュータの使い方についての授業はあるものの、本格的にプログラミング教育を行うことはほとんどありませんでした。

 

これまで通り技術の授業の中心は、木工加工や金属加工など昔ながらの内容に多くの時間が割かれていました。ものづくり立国の日本にとっては必要なことではありますが。

 

 

これからはどう変わるのか

 

2021年以降の学習指導要領では、これまでの空疎な文言とは異なり、次のように述べられています。

 

  • 「具体的な問題の設定」
  • 「解決のための手順」
  • 「その手順を実現するプログラムの作成」
  • 「動作確認、デバッグ、評価、改善」

 

いかがですか?とかなり具体的に指示されているのがわかると思います。

 

このように具体的に学習指導が示されているということは授業内容そのものがこれまでとは大きく異なっていく可能性が高いということになります。

 

それだけの学習環境が整っているか、指導できるだけのスキルを持った人材が確保できているのかは不透明ですが、時代の方向性がプログラミング教育に向いていることだけは確かです。

 

問題はそれが「高校入試」に対してどんな影響が出てくるのかということですし、親の興味のあるところでもあります。

 

今のところ高校入試において、プログラミング内容が直接出題されるということは想定されていませんが、高校入試は学力試験だけではありません。

 

むしろ中学校での学校成績が、合否を左右する大きなウェイトを占めているという点が問題です。

 

高校入試において必要とされる学校成績は中学で履修する全9教科全てであり、当然その中には技術の成績も含まれています。

 

つまり「入試で直接問われることはないが、入試を受ける前段階の資料として好結果が要求される」ということになります。

 

 

小学校との違い

 

小学校でもプログラミング教育が始まりますが、中学校でのそれと比較してどこが異なっているのでしょうか。

 

小学校での教育目標は「プログラミング的思考力の養成」となっています。つまり「実際のプログラム制作」ではないというところがポイントです。

 

ほとんどの子供にとっては、中学校で初めて具体的なプログラム制作に臨むことになるわけです。

 

したがってこれからできる準備としては、簡単なもので構わないのでプログラム教室などを通じて、プログラミングに対する慣れを養っておくことが必要です。

 

いかがでしょうか?現在の中学校でもすでにプログラミングは学ばれているわけですが、今後はよりいっそう専門的な学習をすることになっていきます。

 

小学校ではそれほど高いレベルのプログラミングを学ぶわけではないので、とにかくこの段階でプログラミングについて苦手意識を持ったり、基礎力をおろそかにならないように注意をしなければならないでしょう。