プログラミングの重要性が注目され、若いうちから学べるようにと、すでに小学校の教育プログラムにプログラミングが組み込まれている学校が増えています。
そこで実際にプログラミング教育を行っている学校の事例をいくつか紹介していきます。
プログラミングを応用して正多角形を描く
東京都杉並区立西田小学校ではプログラミングに力を入れている学校の一つで、小学5年生から本格的にプログラミング授業を行います。
授業の内容はプログラミングを応用して正多角形を描くことのほか、正多角形以外にも正八角形や正十二角形など様々な図式を、プログラミングに置き換えるにはどうすればいいかを教えています。
杉並区立西田小学校では、生徒一人一人に専用のパソコンが支給されることが大きな特徴として挙げられます。公立学校なのにこれはすごいですね!
生徒専用のパソコンが用意されているようにプログラミング環境が十分に整えられていることから、限られた授業時間であっても効率よく教えることができます。
杉並区立西田小学校はプログラミング授業で使われているソフトは子供でも分かりやすいように、猫のキャラクターが登場するようになっています。
ソフトの大まかな使い方はこの猫が教えてくれるため、先生はさらに細かな生徒のプログラミングに対する疑問などに専念することができます。
電気を効率よく動かすためにプログラミングを用いる授業
横浜市立西富岡小学校では小学6年生からプログラミングの授業が始まります。その授業内容はプログラミングを使って、電気をより効率よく運用する方法を考えることです。
生徒は複数人で一つのグループを作成し、そこで一つのパソコンを使用します。具体的な授業内容としては、まず学校側から支給されるUSBを使用して行います。
このUSB接続で動作する扇風機に専用のセンサーを取り付けた上で、電気を効率よく使用するためのプログラミングを書いていきます。
横浜市立西富岡小学校ではより実践的なプログラミングを授業に取り組んでいて子供の好奇心を刺激して、学習の効果が出やすいような印象を持ちます。
そのためか、生徒は実際に簡単なプログラミングを行う必要がありますが、その効果は高く卒業後もプログラミングを続けていく生徒は多いです。
プログラミングと言うと、個人で行うものというイメージが強いでしょうが、グループで行うことでもまた別の能力を伸ばすこともできるメリットもあります。
スイッチロボを使い、身近な電気を操作しているスイッチの仕組みを学ぶ
東京都三鷹市立北野小学校ではスイッチロボと呼ばれる装置を使い、日ごろ身近にある電気を操っているスイッチのオンとオフの仕組みを学ぶための授業を組み込んでいます。
この授業は小学6年生から始まり、1グループにつき一台iPadが支給されます。生徒は支給されたスイッチロボのキットを独自に組み立てていき、実際にプログラミングを行って電気のオンとオフを実施します。
ここで行うプログラミングはあらかじめテンプレートが用意された簡単なもので、これまでプログラミングに触れてこなかった生徒でも簡単に、プログラミングを実践できます。
こちらの小学校の事例では、まず簡単なもので、プログラミングに慣れようという意図が感じられます。身近なもので学ぶことで、よりイメージが湧きやすいのも良い点です。
2020年には小学校でプログラミング教育が必須化されますが、すでに先行して教育が進められている小学校はあります。
紹介した事例は代表例ですが、先行してお子さんのプログラミングの学習にも役立ててほしいと思います。